これは何?
初めてGoogle Tag Mnager を実装する方向けの記事です。
GTMを設定することでGoogleアナリティクスと連携して、
サイトの訪問者がどこからきたのか、オーガニックサーチなのかTwitter, FacebookなどのSNSなのか、有料広告からなのか、といった流入元の追跡ができます。
また、ユーザーのページ遷移をグラフィカルに分析することも可能です。
この記事ではGTMとは何か?前提から設定方法まで図解でわかりやすく、順を追って解説します。
この記事は2024年9月時点で最新の情報です。
基本と前提
グーグルタグマネージャーでは、
Webサイトに埋め込まれたボタンのクリックや、
他サイトからの遷移、スクロールのデータを収集できます。
1つのGoogleアカウントに
プロジェクトごとにGTMアカウントを作れます。
コンテナはサービスごとに作成するのが良いでしょう。
アカウント作成
まずはタグマネージャーにアクセスします。
https://tagmanager.google.com
サイトにアクセスしたらアカウントを作成します。
Googleアカウントをお持ちでしたら、手こずることはないでしょう。
コンテナ作成
コンテナはトラッキングコードを管理するバケツのようなものです。
コンテナは通常サービスひとつに付き作成するものです。
基本的に一つのドメインに1コンテナ作成します。
このコンテナのひとまとまりで、タグを設定していきます。
サイトに設定しよう
WordPressをお使いの場合は、
Google Site Kit のプラグインを使うのが最も簡単でしょう。
WordPressの管理画面から Site Kit / Settings の順番にボタンを押していくと、設定の項目が出ると思います。
詳しい設定方法はこちらの記事で解説しました。
他サイトで他のプラグインを使う手段が紹介されていますが、
24年9月現在WordPressユーザーはGoogle公式のSiteKitを使うのが英断です。
その他のフレームワークをお使いの方は、
Google Tag Mnager に最初に登録したときに、head, body に書くべきものの指示があるので、そちらに従ってください。
最初のポップアップを消してしまった方は、
ワークスペースの画面右上に GTMから始まるIDが書いてあります。
そちらをクリックすると、設定方法のポップアップが再度開きます。
正しく設定できたかの確認は、
右上の「プレビュー」ボタンを押下すると、
別ページが立ち上がり、出てきたURLに対してOKを押すと、
自社サイトが立ち上がり、右下に次のようなポップアップが出ているはずです。
Tag Assistant Connected とあれば正常に動作しています。
タグ・トリガーと変数とは何か?
次のセクションから具体的な使い方を解説します。
タグマネージャーを使いこなすには基本的に以下の3つ
- タグ
- トリガー
- 変数
これを理解すれば十分扱えるようになります。
タグとトリガーにはそれぞれ
変数を設定することができます。
タグ、トリガー、変数はそれぞれ、
- 何をしたいか
- いつするか
- 正確には??
を設定できます。
具体的には、
- タグ
- Googleアナリティクスを
- トリガー
- ページが開いたときに
- 変数
- 予約ページに遷移したか
- 何秒スクロールできたか
のように設定できます。
GA4との連携
このセクション以降Googleアナリティクスとの連携にも触れますので、先にアナリティクスの設定もすませておいてください。
https://analytics.google.com
新しくタグを使いしましょう。
タグのタブに移動して、左上の「新規」ボタンを押します。
タグの設定をクリックします
[Googleアナリティクス], [Googleタグ]の順番で選択していきます。
タグIDにはアナリティクスのアカウントのタグIDをコピペしてください。
測定IDは G- から始まる文字列です。
タグIDはデータ[管理]の[データの収集と修正]で[データストリーム]をクリックすると、タグの設定内容が表示されます。
次にトリガーを押して、[initialization – All Pages]を選択します。
All Pages を選択している記事もありますが、24年9月現在 initialization を選択するのが推薦です。
できたら、名前を変更して、右上[保存]を押しましょう。
これで完了です。
Tag Assistant での確認
右上プレビューから動作確認をしましょう。
全てのページで Tag Assistant Connected になっていればOKです。
GA4での確認
次にGoogleアナリティクスの画面で確認します。
GA4の画面を開いたら左のパネルから[⚙️管理]を選択します。
下にスクロールすると、
データの表示の中に[Debug View]の項目があります。
これをクリックします。
正しく実行できていれば、何時にトリガーが発火したかのログがここに記録されます。
トリガーについて
トリガーは発動(発火)条件のことです。
どのタイミングで、データのカウントが行われるかを指します。
トリガーの種類について
トリガーには以下があります。
箇条書きで簡単な内容をメモしました。
(名前のままの動作のものは紹介を省略しています。)
- ページビュー トリガー
- ページが読み込まれた時
- クリック トリガー
- 全ての要素
- リンク、画像、ボタンなど
- リンクのみ
- <a>タグなどのリンクの遷移のあるもののみ
- 全ての要素
- 要素の表示トリガー
- 選択した要素が、ユーザーに表示された際に発火
- Id, Class タグに設定できる
- フォーム送信トリガー
- スクロール距離トリガー
- ユーザーがどの程度スクロールしたかで発火
- 縦方向、横方向に設定できる
- YouTube動画トリガー
- カスタムイベント トリガー
- 履歴の変更
- JavaScriptエラートリガー
- タイマー トリガー
- トリガー グループ
参考:https://support.google.com/tagmanager/topic/7679108?sjid=14244337646739296041-AP
テスト
ワークスペース右上の「プレビュー」をクリックして、
Google Tag Assistant を起動します。
Chrome のプラグインの Tag Assistant を使おうという記事がありますが、既に使われなくなった古い方法です。
公開
ワークスペース右上の「公開」ボタンから、
設定したものを本番環境に適応できます。
バージョン管理機能もついています。
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