株式会社coiaiのポッドキャスト「株式会社coiaiの作戦会議」第3回。
今回はお正月トークから始まり、行事の“演出”の話、熊手の縁起担ぎへの距離感、そして後半は数学の未解決問題の話へつながります。
※本記事は音声内容の文字起こしを元に、読みやすさのために一部整形しています。
ハットリ: あけましておめでとうございます。今年も株式会社coiaiをよろしくお願いします。
橋本: よろしくお願いします。
ハットリ: 橋本さん、お正月は何してました?
橋本: 実家に帰って家族と過ごしてたんですけど、結局あんまり喋らずに一人で引きこもってた感じですね。普段いる世界と違いすぎて、何をしていいか分からなくなるというか…。
紅白歌合戦の話になり、「年末感って年々なくなってくるよね」という流れに。
橋本: 会社って行事がないから、正月も普段の一日みたいになる。
ハットリ: 休もうと思ったら休めるし、年末が特別休みって感じでもないよね。
ハットリ: 31日まで打ち合わせが入ってて、慌てておせちの買い出しをしました。金時にんじんでなます作ったり、鯛の昆布締め作ったり、筑前煮作ったり。料理して正月感は出たかも。
年越しはYouTubeの除夜の鐘配信を見たり、年越しの瞬間にコンビニへ行った話も。
ハットリ: 大人になると「特別感は自分で演出して作りに行かないと生まれない」って思う。子どもの頃は大人が用意してくれたけど、大人は自作自演しないと“ただの一日”になる。
正月中の仕事は、提案書や見積もりの作業を少し。
決算についても「提出は期限があるので今月中にやる」といった話。
橋本: 初詣は行きました。
ハットリ: うちは神棚があって、お札と破魔矢(浜矢)を買う。
熊手の話になり、共同代表・竹村さんの一言が刺さる。
ハットリ: 熊手欲しいって言ったら「それいくらなの?ボロい商売だよな」って言われて、魔法が解けた(笑)。
縁起担ぎって、何も考えず「今年頑張るぞ」って買えばいいのに、ビジネス視点で見てしまうと演出しきれない。
さらに「日本人の宗教観」「クリスマス祝って正月だけ神社」みたいな一貫性の話へ。
ハットリ: 縁起担ぎを本気でやるなら、日頃から統一感があったほうがいい。正月だけ熊手であやかろうとするのは、ワールドカップだけサッカー好きになるみたいな“ミーハー”っぽさがある。
諏訪大社の話や、熊手職人っぽい屋台を神田で見た話も。
ハットリ: そういえば、数学の面白い話聞きたい。
橋本: 自分の研究が、やってる人がいなさすぎるって話ですね。
先行文献を当たって未解決の予想を探すんだけど、その予想に関わってた人が世界で多分3人くらい。
有名な人にメールして進捗を見せたら「いいね」と返ってきたけど、他の2人は反応が薄い。年齢的にリタイアしてるかもしれない。
橋本: そのとき「この問題に一番興味持ってるの、世界で俺だけかも」って感覚になった。
研究方針として「自分が解けそうなものを見つける」「研究者が少ない問題は取り組みやすい」という話に。
橋本: 超有名で超難しい未解決問題(いわゆる歴史的な予想)じゃなくて、些細だけど放置されてる問題。
ただ、そこから視野を広げて一般化や関連領域を見ると、多くの人が興味を持つ問題へ別の視点でアプローチできる。そこが面白い。
ハットリ: それ、どうやって見つけたの?
橋本: 論文を読んで掘りまくると見えてくる。問題を見つけるのにも時間がかかる。
自分がやってるのは初等整数論(Elementary Number Theory)で、高校数学の範囲でも理解できる話。予備知識はほぼいらないレベル。
ハットリ: いつかその話、解説回やりたいね。
ハットリ: そろそろ終わっちゃう椅子の展覧会(ハンス・ウェグナー)に行きたくて。次回、その話とか、予備知識としてバウハウスの話もできたらいいなと思ってます。
ハットリ/橋本: ありがとうございました。
年末年始が“ただの一日”になっていく感覚と、縁起担ぎへの距離感。
そして、誰も見ていない数学の未解決問題を追い続ける姿勢。
どれも「自分で意味を作る」話として静かにつながっている回でした。