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#4 ハンス・ウェグナー展に行ってきた!家具の話!

この記事はポッドキャストの要約です。

ハンス・ウェグナーの背景と職人哲学

ウェグナーは、1914年にデンマークで靴職人の息子として生まれました 。10代で家具職人のもとに弟子入りし、「マイスター」という資格を取得してから、芸術工芸学校(現在のデンマーク王立芸術アカデミー)に入学しています

当時のデンマークでは、学校で技能を学ぶ前にまず現場での実践経験が必要とされており、ウェグナー自身も「自分は芸術家ではなく家具職人である」というスタンスを貫いていました 。また、同時代のデンマーク人デザイナーの多くは、デザインだけでなく自ら家具をゼロから作り上げることができたのが特徴です

椅子へのこだわりと「プラスチック」への視点

ウェグナーは、椅子がどう機能するかという「使いやすさ」を考えていました 。素材については木材を好んで使用しています 。

1940年代〜50年代にかけて、アメリカなどではプラスチックを家具に使う流れ(ミッドセンチュリー・モダン)が加速しました 。ウェグナーはプラスチックが持つ自由な造形性を認めつつも、「自由を与えてくれるからこそ、合理的だとは思えない」と、やや否定的な見解を示していました 。木材という制限のある素材の中で、いかに機能的な美しさを作るかを重視していたことが伺えます

デザイナー同士の繋がり

展示を通じて、当時のデザイナーたちが横で繋がっていたエピソードも紹介されていました

  • ボーエ・モーエンセン: ウェグナーの親友で、自身の息子の名付けをウェグナーに頼むほどの仲でした 。ウェグナーが彼のために作ったのが、現在も知られる「ピーター・チェア」です 。
  • コーア・クリント: モーエンセンの師匠であり、「人間工学」という概念を家具に取り入れ始めた人物です 。ウェグナーも友人のモーエンセンを通じてその思想の影響を受けています 。
  • アルネ・ヤコブセン: 「セブンチェア」などで有名なデザイナーで、ウェグナーも一時期、オーフス市庁舎の家具デザインなどで共に働いていました 。

展覧会の感想

今回の展示品は、椅子研究家の織田憲嗣氏が提供したものです 。 会場では実際に座れる椅子も用意されており、ただ見るだけでなく実用性を体感することができました 。かつては「パクリ(リプロダクト品)は自分たちの品質と価格には勝てない」と言われていたウェグナーの椅子ですが、現在は「ザ・チェア」が100万円以上で取引されるなど、非常に高価なものとなっています

普段の生活にある「椅子」というプロダクトを改めて見つめ直す、良い機会となりました


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投稿日: 2026年1月15日
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