こんにちは。起業1年目、株式会社コアイ代表の服部明です。コアイはテクノロジーを軸にシステム開発やプロダクト開発を行っているIT会社です。毎週月曜、この番組では創業者の私が起業のリアルを発信しています。
今回はですね、今週の技術ニュースと、それからメイントピックとして、経営理念みたいなもので実際どうなんっていう話と、システムの設計について、ちょっとゆとりを持った設計がいいんじゃないかっていう話についてしていこうかなと思います。
じゃあまずは今週のニュースからですね。今週のニュース、Hacker NewsやZennから目立った記事を紹介していこうと思います。
「Can I Run AI Locally」っていうのがかなり流行ってました、Hacker Newsで。これ何かっていうと、Can I Run AI Locallyというサイトを開くと、自分の今使ってるパソコンやグラフィックボードを選択して、どれくらいのLLMが動くかみたいなものを確認できるサービスですね。
これ結構直感的にわかりやすいインターフェースで。弊社自身もオンプレミスAIっていう形で、オープンソースのLLMを入れてサーバー上で動作して社内サーバーで使えるみたいなものを作って販売しているので、こちら結構見やすくてとてもいいなと思いました。
会社さんとかにね、これくらいのスペックのパソコンだとこれくらいのものが動きますみたいなものをすぐに見せれる資料にもなるし、すごくいいなと個人的に思いましたね。あと普通にOllamaとか自分で使う分にも使ってるので、かなりいいなと思いました。
あとは仕様駆動開発に関して、賛否を呼ぶ議論みたいなものが結構出ていましたね。仕様駆動開発っていうとまあそうですね、仕様書っていうものについてそもそも触れなきゃいけないですよね。
プログラムとかエンジニアの業界では仕様書っていうものが作成されて、それをもとに作っていくっていうものがまああるっちゃあるんですよね。で、特にどういう現場であるかっていうと、ウォーターフォールの開発の現場とかだとよくあるし、なんなら仕様書だけをずっと書き続ける、エクセルに書き続けるみたいな仕事をしているエンジニアと呼ばれる人たちもいます。これは本当に冗談じゃなくていますね。1日中エクセルで仕様書を「このボタンを押したらここのページに飛びます」みたいなものを作っている人たちもいますね。
これってちょっと個人的には、これがとても生産的だとは思っていなくて。仕様書自体が――というか仕様自体がもう動くプログラムなんだから、それでいいんじゃないかみたいな議論が行われてたんですけど、それに関してはある程度賛成かなと思っていて。
どうしてもプログラムっていうのは、というかシステムというのは、言葉だけで全部表現していくのが難しい場面とかも結構あるんですよね。それを言語に頼りきって「これはこうでこれはこうなります」っていうものを先に設計しておいて、それをもとに動作だとかボタンだとかっていうインタラクティブな操作を設計とか落とし込んでいくっていうのは、ちょっと無理があるなとは思いますね。
完璧な仕様を作ることっていうのは、言い訳の意味にはなるのでいいんですけど、自社自身の「ここまでやります」っていうのを示すために作るのはいいと思うんですけど。最終的な目標が納品である場合は、仕様書の作成っていうものをほどほどにしておいて、動くコードを書くっていうのが一番大事かなと思っています。
この考えについては、もうずいぶん前からアジャイル開発宣言みたいなものがインターネットで無料で公開されていて読めると思うんですけど、そこの中でも「膨大な仕様書や設計に関するドキュメントを用意するよりも動くコードを提供しよう」みたいなことが言われているので、ほどほど、塩梅が大事かなっていうのは思いますね。全部の仕様について1文字1文字書くのはやっぱりあんまり現実的ではないので、重要な部分だけ落とし込んでいくみたいなのがいいんじゃないかなっていうのは個人的には思いましたね。
今週のニュースはやっぱりそれだとか、あとはClaude Codeの話とかが結構上がってたなっていう感じになりますね。あとヘリウムの供給停止とかっていうのもニュースになってましたね。半導体の製造に影響が出るんじゃないかとか、まあそんな1週間でした。特に大きな波が訪れた感じではないかなとは今週は思いました。
ではメイントピックの方に行きたいと思います。経営理念についてですね。
経営理念を弊社ちょっと設定してなくて、なぜかというと、従業員がいないからなんですよね。2代表制でやってまして、理念みたいなものを多くの人に届ける必要があんまりなくてですね。社外の人に伝えるっていうのは大事かもしれないんですけど、基本的に社外の人と取引するってなった時って受託なんで、理念とかあんまり関係ないなみたいな風に思ってたんですよね。
ただ、そういったものがあってもいいのかなと思っていて。個人の中にはずっと理念みたいなものを持って仕事はしてるんですけど、それを団体法人っていう、ある種人格でもあると思うんですよね。そこに理念を与えていくっていうのはいいのかなと思って、いろいろ調べてはいたんですけど。
日本だとMVVフレームワーク、ミッション・ビジョン・バリューっていうフレームワーク聞いたことありますかね。これが結構有名なんですけど、起業の本とか読んだりとか記事とかでもね書いてあるし、スタートアップの支援する人とかも「MVV決めましょう」みたいな言ってきたりとかすると思うんですけど、これってなんなんですかね。
ビジネス書みたいなものだとか、経営学・経済学みたいな方をはまって読んでた時もあったんですけど、これについて明確に書かれている書籍ってあんまりないなと思っていて。原典ってあるのかなと思って、インターネットで調べたんですけど、原典ないです。
近いものがドラッカーの著書で『ネクスト・ソサエティ』だったかなんかに書いてあるらしいんですけど、「書いてあるらしい」みたいなことは書いてあったんですけど、書いてないんですよね。ミッションとバリューズについては書いてあったかな。でもあんまりその今使われているMVVの形式とは同じようには書いてないんですよね。
なので、誰かが勝手に「ドラッカーが言ってます」みたいな風に言ったりとかしてて、なんか適当だなと思って、あんまりそういうの好きになれないんですよね。
我々プログラム書く人にとっては、必ず公式ドキュメント見に行って、このAPIの仕様どうなってるんだろうなとか、この書き方合ってるのかなっていう確認の作業をするじゃないですか。ただなんかこういうビジネスのフレームワークとかって、誰が言ったのかわからないのになぜかめっちゃ信用されてて、科学的な根拠とかは別にあるわけでもなく、しかも大企業に採用されているわけでもなく、一体何なんだみたいなものが往々にしてあるんですよね。
他にもPDCAサイクルとかも、この人が提唱したみたいなのが言われてるけど、実はその人は提唱してないみたいなのがあったりとか。いろいろビジネスのフレームワークって適当すぎるなっていうのをいつも思っていて、それをやったからといって成功できるっていう再現性が生まれるわけでもないっていうのはかなりもやっとしますよね。
ただ理念は必要なんだろうなっていうのはなんとなく思っていて。有名企業にも必ずバリューズというか、載せてる企業ありますよね。例えばAppleとかだったら今でも「Our Values」っていうページがあって、Appleの公式ホームページにあるんですよね。そこで超短くなんですけど、今のCEOのティム・クックが――日本語に訳しちゃうと「私たちはビジネスの最良の形で実現すれば、公共の利益に貢献し、世界中の人々に力を与え、かつてないほど私たちを結びつけていると信じています」みたいな書いてあるんですよね。これインベスター向け、投資家向けの情報のページに書いてあるんですけど。
まあ理念とかは設定するのはいいのかなと思いますが、日本の自動車メーカーとかも理念掲げてるところはありますよね。ただ「ミッション・ビジョン・バリュー」っていう風に掲げてるところはないんで。それに当てはまるものが理念の中に出てきてるっていうのはあると思うんですけど、必ずしもこのフレームワークに乗ってる必要はないのかなとは思います。
会社が大きくなってきた時に、全員に信念みたいなものを共有できたらいいのかなと思います。コアイ株式会社自体の理念みたいなものは、おいおい伝えていけたらいいなと思っています。
なのでMVVっていうね、ミッション・ビジョン・バリューってどうなの、ちょっと胡散臭くないっていう話でした。
次ですね。最近なんですけど、ちょっとシステムの総入れ替えの現場を見る機会がありまして、その新しくなったシステムがちょっとあまりにも使いやすくない、あんまり現場から評判が良くないんですよね。それ何が良くないかなっていうのは個人的にちょっと言える範囲で言いたいんですけど。
例えば図書館があるとするじゃないですか。図書館の本の貸し借りシステムがありますよね。お客さんは本を借ります。借りるときに、図書伝票っていうものが発行されるとしましょう。この図書伝票を返却時に持ってこないと返却できないっていうシステムがあったとするじゃないですか。本自体を持ってきても図書伝票を持ってないと返却できないみたいなシステムがあったとします。
これってでもお客さんの立場からすると、図書伝票をなくす可能性めちゃくちゃありますよね。でもシステムの都合上、その図書伝票に書かれているバーコードを読み込まないとお客さんが返したっていう風にならないみたいなシステムがあったとします。これっていい設計だと思いますか? 僕はいい設計だと全く思わないんですよね。
お客さんとかは人間、従業員もそうですよね。ヒューマンエラーっていうものを見据えて設計をしていかないといけないなっていうのはすごく思っていて、システムっていうものは普通に作っていくとバッファのないものになってしまうんですよね。
やっぱりコンピューターっていうのは、TrueかFalseかを設定していくのにすごく向いているものではあるんですけど、現実世界って結構いろんなものに分岐してしまうんですよね。様々なオブジェクトにもう無数の動作が割り振られてるんですよね。電球1つ取ったとしても、電球に明かりをつけることもそうだし、電球を外すこともできるし、電球を割ることもできるし、電球に何かをアタッチしていくことも無限にできますよね。そういうことができちゃうんですよね。
なのでシステムを作る上で自由度っていうものを設計するのってめちゃくちゃ大変なんですけど、それがあまりにも自由度が低すぎると、突然システムが予期してない状況になった時にどうしようもなくなってしまうっていうことが起きてしまうんですよね。
これがもしシステムを導入してなくて、人力でやってた時は対応できたのに、システムを入れた途端に対応できなくなったみたいなケースが出てきてしまうっていうのが、システム開発においてよくあるし、良くないところだなと思いました。
株式会社コアイでは一応、基幹システムの開発もやっております。で、私自身の思想もそうですし、バッファを含めたシステムを作るっていうのは美しいシステムの第一歩だと思うので、弊社では必ずやるようにしますし、納品後にそれが発覚するっていうこともよくあると思うんですよね。
なので、我々の会社ではアジャイル開発っていうものをもとにですね、顧客と対話しながら「これ大丈夫かな」「こんなケースの場合大丈夫なのかな」っていうものをなるべく拾い上げていくように設計して実装しています。
なのでね、新しいシステムに移行したけどあまりうまくいかなかっただとか、そういうことがあればぜひお問い合わせくださいっていう、まあね流れるような宣伝につなげてきました。
ということで今週もそろそろ終わりの時間になります。株式会社コアイではウェブ開発、XR開発、基幹システムの開発、それからオンプレミスAI――ローカルで動くLLMですね――AI導入支援を行っています。他にも大概何でもできるので、他社さんで断られたりだとか見積もりが高すぎるといった案件、お見積もりは無料ですので何でもご連絡ください。
ということで、また来週月曜日。チャンネル登録して来週も聞きに来てくだされば嬉しいです。はい、ありがとうございました。