「オンプレミスAIを入れたいが、いくらかかるのか見当がつかない」。導入を検討するとき、最初に壁になるのが費用です。この記事では、オンプレミスAIの費用を4つの内訳に分けて整理し、見積もりを比べるときのポイントを解説します。
オンプレミスAIの費用は4つに分かれる
| 内訳 | 内容 | 支払い方の例 |
|---|---|---|
| ソフトウェア | AIチャットの画面、社内文書検索(RAG)、権限管理、管理画面など | 買い切り、または月額・年額 |
| 導入作業 | 要件の整理、インストール、権限設定、文書の取り込み、マニュアル、研修 | 導入時に一度 |
| 保守 | 問い合わせ対応、不具合の修正、更新版の適用 | 年額・月額 |
| AIサーバー(機器) | AIモデルを動かすためのサーバーやPC | 購入、またはリース |
クラウドの生成AIが「アカウント数×月額」や「利用量に応じた課金」が中心なのに対して、オンプレミスAIは初期費用(機器と導入)が大きく、毎月の費用は小さくなりやすいのが特徴です。
coiaiの料金(LLM Linkを使った標準構成)
参考として、coiaiが公開している標準構成の料金を紹介します(税抜)。
| 項目 | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| LLM Link ソフトウェア | 650,000円(買い切り) | 1法人・1環境。利用者アカウント数無制限 |
| 導入設定・マニュアル作成・導入研修 | 700,000円/1導入 | インストールと権限設定、既存データの取り込み、AIの初期設定、研修2回、運用マニュアル |
| 保守サポート | 130,000円/年 | 平日10〜18時の問い合わせ対応、不具合の調査と修正、更新版の適用(リモート対応) |
| AIサーバー(機器) | 別途見積(目安 約1,000,000円) | 50名規模の組織の日常利用を想定した標準構成の目安 |
**利用者が増えてもソフトウェアの追加費用はかかりません。**社員数が多い会社ほど、アカウント課金のサービスと比べて費用の差が出やすくなります。
業務整理やPoC(小規模な試行)、既存システムとの連携は別途見積もりです。最新の料金はオンプレミスAI構築サービスの料金表をご確認ください。
費用を左右する5つの要素
1. 同時に使う人数
最も影響が大きいのが、同じ瞬間に質問する人数です。登録している人数ではありません。同時利用が多いほど、高性能なサーバーが必要になります。
2. 使うAIモデルの大きさ
大きなモデルほど賢い傾向がありますが、多くのメモリを必要とし、機器の費用が上がります。業務に必要な品質を、実際の質問で確かめてから選ぶのが無駄のない方法です。
3. 社内文書の量と形式
PDF、Word、Excelに加えて、画像や紙の資料を扱う場合は、取り込みや整理の作業が増えます。
4. 権限の複雑さと既存システムとの連携
部署・役職ごとの権限設計や、既存の認証基盤・ファイルサーバーとの連携は、範囲によって作業量が変わります。
5. 導入後の支援範囲
研修の回数、保守の対応時間、現地対応の有無などで費用が変わります。
見積もりで確認したいこと
複数の会社の見積もりを比べるときは、金額だけでなく次の点を確認しましょう。
- 利用者数が増えたときに費用が増えるか
- 機器の費用が含まれているか(別か、リースか、購入か)
- 権限管理がどこまでできるか(検索結果だけか、回答・一覧・原本ダウンロードまでか)
- 負荷試験をするか(実際の同時利用数で速さを確かめるか)
- バックアップと障害時の復旧が含まれるか
- 研修と保守の範囲(回数、対応時間、リモートか現地か)
- モデルやソフトウェアの更新をどう行うか
特に、同時利用人数を想定した負荷試験は重要です。coiaiの導入事例では、50名規模の日常利用を想定し、最大24人の同時送信を実機で試験しました。8人同時では全員の回答表示が待ち時間なく始まることを確認しています(特定の機器・標準モデル・回答長120トークン固定・社内LAN内という条件での当社試験結果です)。
まとめ
- オンプレミスAIの費用は、ソフトウェア・導入作業・保守・AIサーバーの4つ
- 初期費用が大きく、継続費用は小さくなりやすい。利用者が多いほど有利になりやすい
- 費用は同時利用人数、モデルの大きさ、文書の量、権限・連携、導入後の支援で決まる
- 見積もりは金額だけでなく、権限・負荷試験・復旧・研修・保守の範囲で比べる
coiaiでは、ご相談時に対象業務と利用規模を確認し、必要十分な構成をご提案します。まずはお問い合わせからご相談ください。




