製造業の仕事をしていると、
「加工指図を出してください」
「加工指図伝票を印刷します」
「この加工指図に従って作業してください」
といった言葉を耳にすることがあります。
製造業に入ったばかりの人は、
「加工指図って何?」
と思うかもしれません。
この記事では、製造業で使われる「加工指図」と「加工指図伝票」について、初心者にも分かるように解説します。
加工指図とは?
加工指図とは、簡単に言うと、
「どの製品を、どのように、どれだけ加工するか」を現場へ指示すること
です。
例えば、お客様からシャツを100枚注文されたとします。
その注文を受けて、
シャツA
数量:100枚
納期:7月20日
という情報だけでは、現場は作業を始められません。
そこで、
- どの商品を作るのか
- 何枚作るのか
- どの工場で加工するのか
- いつまでに完成させるのか
- どの材料を使うのか
といった情報をまとめて現場へ伝えます。
これが加工指図です。
加工指図は「現場への仕事の依頼」
加工指図は、会社から製造現場への仕事の依頼とも言えます。
例えば、
商品:シャツA
数量:100枚
納期:7月20日
加工先:第1工場
という指示が出れば、
現場はこの内容に従って製造を進めます。
つまり加工指図は、
「この内容で製造してください」
という正式な指示です。
加工指図伝票とは?
加工指図伝票とは、
加工指図の内容を記録した帳票や伝票
です。
昔は紙で印刷して現場へ渡すことが一般的でした。
現在では、生産管理システムの画面で確認する会社も増えています。
例えば、加工指図伝票には次のような内容が記載されます。
- 加工指図番号
- 品番
- 品名
- 数量
- 納期
- 加工先
- 使用する材料
- 備考
現場では、この伝票を見ながら作業を進めます。
加工指図と加工指図伝票の違い
この2つは似ていますが、意味は異なります。
加工指図は、
「製造してください」という指示そのものです。
一方、
加工指図伝票は、
その指示を書いた帳票やデータです。
例えば、
加工指図
↓
「シャツAを100枚作る」
という指示があり、
その内容を紙やシステムにしたものが、
加工指図伝票
です。
つまり、
加工指図 = 指示
加工指図伝票 = 指示を書いたもの
という違いがあります。
加工指図がないとどうなる?
加工指図がないと、現場は何を作ればよいか分かりません。
例えば、
- どの商品を作るのか
- 何個作るのか
- いつまでに作るのか
- どの材料を使うのか
が分からないため、
人によって違う作業をしてしまう可能性があります。
加工指図は、
製造現場全員が同じ内容で仕事を進めるための基準
とも言えます。
加工指図はいつ発行される?
会社によって異なりますが、多くの場合は、
受注
↓
生産計画
↓
加工指図発行
↓
製造開始
という流れになります。
つまり、
「何を作るか」が決まったあとに加工指図が発行されます。
加工指図が変更されることもある
製造中でも、
- 数量変更
- 納期変更
- 材料変更
- 加工先変更
などが発生することがあります。
その場合、新しい加工指図を発行したり、加工指図を修正したりして現場へ伝えます。
そのため、
最新版の加工指図を確認すること
が非常に重要です。
システムでは加工指図番号が重要
生産管理システムでは、
加工指図ごとに番号が付きます。
例えば、
加工指図番号:250001
という番号があれば、
- どの商品を作ったか
- いつ作ったか
- 使用した材料
- 完成数量
- 不良数量
などを後から追跡できます。
このため、加工指図番号は製造履歴を管理する重要なキーになります。
まとめ
加工指図とは、
「どの商品を、どのように、どれだけ加工するか」を現場へ指示すること
です。
加工指図伝票とは、
その加工指図を記録した帳票やシステム上のデータ
です。
つまり、
加工指図 = 製造の指示
加工指図伝票 = その指示を書いた伝票
という違いがあります。
製造業では、この加工指図をもとに現場が作業を進めます。
そのため、加工指図は、製造現場と生産管理をつなぐ重要な役割を担っています。




