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発注残(注残)とは?製造業の初心者向けにわかりやすく解説

製造業の仕事をしていると、

「この材料、注残はいくつ?」
「まだ注残が残っている」
「注残を確認してください」

といった言葉を耳にすることがあります。

製造業に入ったばかりの人は、

「注残って何?」

と思うかもしれません。

この記事では、発注業務や購買業務で使われる**発注残(注残)**について、製造業に新しく入った人にも分かるように解説します。

発注残とは?

発注残とは、簡単に言うと、

発注したものの、まだ入荷していない数量

のことです。

例えば、材料Aを100個発注したとします。

その後、仕入先から60個が入荷しました。

この場合、

発注数量:100個
入荷済数量:60個
発注残:40個

となります。

100個注文して、そのうち60個はすでに届いています。

残りの40個は、まだ届いていません。

この「まだ届いていない40個」が発注残です。

基本的には、

発注残 = 発注数量 − 入荷済数量

と考えると分かりやすいでしょう。

「残」とは何が残っているの?

「発注残」という言葉を初めて聞くと、

「在庫の残り?」

と思う人もいるかもしれません。

しかし、発注残は在庫ではありません。

発注残の「残」は、

発注した数量のうち、まだ入荷していない分が残っている

という意味です。

例えば、

100個発注
↓
60個入荷
↓
残り40個が未入荷

この未入荷の40個が「残っている」ため、発注残と呼ばれます。

つまり発注残は、これから入ってくる予定の数量とも言えます。

なぜ一度に全部入荷しないの?

「100個発注したなら、100個まとめて届くのでは?」

と思うかもしれません。

もちろん、一度にすべて入荷することもあります。

しかし、製造業では一つの発注に対して、何回かに分けて納品されることがあります。

これを分納(ぶんのう)と呼びます。

例えば、100個発注したものが、

7月1日 30個入荷
7月5日 30個入荷
7月10日 40個入荷

と届くケースです。

発注残は、入荷するたびに減っていきます。

発注時

発注残:100個

↓

30個入荷

発注残:70個

↓

30個入荷

発注残:40個

↓

40個入荷

発注残:0個

すべての商品や材料が入荷すると、発注残は0になります。

このように、発注残を見ることで、あと何個入荷する予定なのかを確認できます。

発注残と在庫は別のもの

発注残と在庫は混同しやすいですが、別のものです。

在庫は、

現在、会社が持っているもの

です。

一方、発注残は、

発注済みだが、まだ入荷していないもの

です。

例えば、

現在庫:20個
発注残:100個

という状態があったとします。

現在、実際に会社にあるのは20個です。

100個は発注していますが、まだ届いていません。

そのため、今すぐ使える数量は基本的に20個です。

しかし、将来的には100個が入荷する予定です。

つまり、

在庫 = 今あるもの

発注残 = これから入ってくる予定のもの

と考えると分かりやすいでしょう。

発注残はなぜ重要なの?

発注残は、今後の在庫を考えるために重要です。

例えば、材料Aの在庫が10個しかないとします。

数字だけを見ると、

「在庫が少ない。追加で100個発注しよう」

と思うかもしれません。

しかし、発注残を確認すると、

現在庫:10個
発注残:500個

となっているかもしれません。

すでに500個を発注しており、近日中に入荷する予定です。

この状態でさらに100個発注すると、必要以上に材料を仕入れてしまう可能性があります。

反対に、

現在庫:10個
発注残:0個

であれば、今後入荷する予定がありません。

生産予定によっては、すぐに発注する必要があります。

このように、現在庫だけではなく発注残も確認することで、これから在庫がどうなるのかを考えられます。

発注残は「未来の入荷予定」

発注残を理解するときは、

「未来の入荷予定」

と考えると分かりやすいです。

例えば、

現在庫:100個

発注残:200個

の場合、

現在持っているのは100個です。

しかし、すでに200個を発注しています。

単純に考えれば、今後200個が入荷する予定です。

そのため、

現在庫
+
今後の入荷予定

という視点で在庫を考えることができます。

ただし、発注残はあくまで「予定」です。

仕入先の都合で納期が遅れることもあります。

予定数量より少なく納品されることもあります。

発注がキャンセルされる可能性もあります。

そのため、発注残があるからといって、現在その材料を使えるわけではありません

ここは在庫との大きな違いです。

発注残はいつ減るの?

基本的には、商品や材料が入荷すると発注残が減ります。

例えば、

発注数量:100個
発注残:100個

という状態で、40個入荷すると、

入荷済:40個
発注残:60個

となります。

さらに60個入荷すると、

入荷済:100個
発注残:0個

になります。

ただし、会社やシステムによって、発注残を減らすタイミングが異なる場合があります。

例えば、

  • 商品が到着したとき
  • 入荷処理をしたとき
  • 検品が完了したとき
  • 検収が完了したとき

などです。

そのため、実際の業務では、

「この会社では、どの処理をすると発注残が減るのか?」

を確認することが重要です。

「注残」は発注残だけとは限らない

現場では「発注残」を省略して、注残(ちゅうざん)と呼ぶことがあります。

ただし、「注残」という言葉には注意が必要です。

会社や部署によっては、

  • 発注残
  • 受注残

のどちらかを「注残」と呼ぶ場合があります。

受注残とは、

お客様から注文を受けたものの、まだ出荷や納品が完了していない数量

のことです。

発注残とは反対側の考え方です。

購買や仕入の話をしているのであれば、発注残を指している可能性が高いでしょう。

販売や出荷の話をしているのであれば、受注残を指している可能性があります。

「注残」という言葉が出てきたら、発注残と受注残のどちらを指しているのかを確認するとよいでしょう。

まとめ

発注残とは、

発注したものの、まだ入荷していない数量

のことです。

例えば、

100個発注
−
60個入荷
=
発注残40個

となります。

発注残は在庫ではありません。

在庫は「今あるもの」

発注残は「これから入ってくる予定のもの」

です。

製造業では、現在の在庫だけを見ても、今後の在庫状況は分かりません。

すでに何個発注しているのか。

そのうち何個入荷したのか。

あと何個入荷する予定なのか。

発注残を確認することで、こうした「これからのモノの動き」が見えるようになります。

製造業に入ったばかりで「注残」という言葉が出てきたら、まずは、

「発注したもののうち、まだ何個届いていないのか?」

と考えてみてください。

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投稿日: 2026年7月11日
カテゴリ: 製造業基本用語
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