アパレル業界の生産管理では、
「株出をお願いします」
「株出伝票を作成してください」
「洗い工場へ株出する」
「株出品の工程を確認する」
といった言葉が使われることがあります。
製造業が初めての方は、
「株出ってどういう意味?」
と思うかもしれません。
この記事では、アパレル業界で使われる**「株出」**について、初心者にも分かりやすく解説します。
株出とは?
株出とは、
製品や半製品を協力工場へ送り、外部で加工を依頼することです。
アパレル製品は、すべての工程を一つの工場で行うとは限りません。
例えば、
- 洗い加工
- 染色加工
- プリント加工
- 刺繍加工
- 特殊加工
などは、専門の協力工場へ依頼することがあります。
その際に、加工対象となる製品を協力工場へ送り出す業務を「株出」と呼ぶことがあります。
株出はどんなときに行うの?
例えば、ジーンズを製造する場合を考えてみましょう。
裁断
↓
縫製
↓
株出
↓
洗い加工(協力工場)
↓
自社へ戻る
↓
検品・仕上げ
↓
出荷
この例では、自社で縫製まで行ったあと、洗い加工を専門に行う工場へ製品を送っています。
この「協力工場へ送り、加工を依頼する」という工程が株出です。
なぜ株出を行うの?
すべての設備を自社で持つのは、多くのコストがかかります。
そのため、
- 洗い加工
- 染色加工
- プリント加工
- 刺繍加工
など、専門技術や設備が必要な工程は、協力工場へ依頼するケースが多くあります。
株出を行うことで、それぞれの専門工場の技術を活用し、高品質な製品を効率よく生産できます。
株出伝票とは?
株出伝票とは、
株出する製品の情報を記録した伝票です。
協力工場へ製品を送る際には、
- 品番
- 品名
- 数量
- 加工内容
- 加工先
- 出荷日
- 納期
などを伝える必要があります。
これらをまとめたものが株出伝票です。
株出伝票をもとに、協力工場はどの製品をどのように加工するかを確認し、作業を進めます。
株出品工程管理とは?
株出した製品は、一時的に自社を離れます。
そのため、
- 今どこの工場にあるのか
- 加工は始まっているのか
- いつ戻ってくる予定なのか
- 加工は完了したのか
を管理する必要があります。
この管理を行うのが、株出品工程管理です。
工程管理を行うことで、
- 加工の遅れ
- 納期遅延
- 製品の所在不明
といったトラブルを防ぎやすくなります。
加工指図との違い
株出とよく一緒に使われる言葉が「加工指図」です。
この2つは役割が異なります。
加工指図は、
「どのような加工を行うか」を現場や協力工場へ指示するものです。
一方、株出は、
「製品を協力工場へ送り、外部加工を依頼する業務」を指します。
つまり、
- 加工指図 … 加工内容の指示
- 株出 … 協力工場へ製品を送り出す業務
という違いがあります。
まとめ
株出とは、
製品や半製品を協力工場へ送り、外部で加工してもらうための業務です。
洗い加工や染色加工など、自社では行わない工程を専門工場へ依頼する際に行われます。
また、
- 株出伝票 … 株出する製品や加工内容を記録した伝票
- 株出品工程管理 … 株出した製品の進捗や所在を管理する業務
を指します。
なお、「株出」という言葉は会社やシステムによって意味や使い方が異なる場合があります。実際の運用は、自社の業務ルールや生産管理システムに従って確認することが重要です。




