
製造業や販売管理、在庫管理の仕事をしていると、
「これは翌日蔵入れです」
「翌日蔵入れで処理してください」
「今日出荷しない分は翌日蔵入れになります」
といった言葉を耳にすることがあります。
製造業に入ったばかりの人は、
「翌日蔵入れって何?」
と思うかもしれません。
そもそも「蔵入れ」という言葉自体、普段の生活ではあまり使いません。
この記事では、製造業や在庫管理で使われる**「翌日蔵入れ」**について、初心者にも分かるように解説します。
なお、「翌日蔵入れ」は会社や業界によって運用や意味が異なる場合があります。
この記事では、基本的な考え方を中心に説明します。
翌日蔵入れを理解する前に、まず「蔵入れ」について考えてみましょう。
蔵入れとは、簡単に言うと、
商品や製品を倉庫に入れ、在庫として管理すること
です。
例えば、工場で製品Aを100個作ったとします。
製品を作った直後は、まだ製造現場に置かれているかもしれません。
製品Aを100個製造
↓
製造現場にある
その後、完成した製品を倉庫へ移します。
製品Aを100個製造
↓
倉庫へ移動
↓
在庫として管理
このように、製品などを倉庫へ入れることを「蔵入れ」と呼ぶ場合があります。
会社によっては、
「倉入れ」
「庫入れ」
「入庫」
など、別の言葉を使うこともあります。
翌日蔵入れとは、言葉どおりに考えると、
翌日に商品や製品を蔵入れすること
です。
例えば、7月15日に製品Aを100個製造したとします。
しかし、その日のうちには倉庫へ入れません。
7月15日
製品Aを100個製造
↓
製造現場などで保管
翌日の7月16日に倉庫へ入れます。
7月16日
製品Aを倉庫へ移動
↓
蔵入れ
↓
在庫として管理
このような処理を「翌日蔵入れ」と呼ぶ場合があります。
簡単に言えば、
「今日は蔵入れせず、翌日に在庫へ入れる」
という考え方です。
「完成したなら、その日のうちに倉庫へ入れればいいのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、製造業ではモノの動きと業務処理のタイミングが必ずしも同じとは限りません。
例えば、
など、さまざまな理由があります。
例えば、夕方に製品が完成したとします。
17:00 製品完成
↓
倉庫の当日処理は終了
↓
翌朝に倉庫へ移動
↓
蔵入れ
このような場合、翌日に蔵入れ処理を行うことがあります。
翌日蔵入れを理解するときに重要なのが、
実際にモノが存在することと、在庫として使えることは同じとは限らない
という点です。
例えば、工場に製品Aが100個完成しているとします。
物理的には100個の製品があります。
しかし、まだ蔵入れされていない場合、システム上では出荷可能な在庫として扱われていないかもしれません。
実際にある製品:100個
蔵入れ済:0個
出荷可能在庫:0個
翌日に蔵入れすると、
実際にある製品:100個
蔵入れ済:100個
出荷可能在庫:100個
となります。
つまり、製品自体は前日から存在しています。
変わったのは、
在庫として管理・利用できる状態になったこと
です。
これは製造業の在庫管理を理解するうえで重要な考え方です。
「それって入庫と同じでは?」
と思う人もいるかもしれません。
実際、意味が非常に近い場合があります。
入庫とは一般的に、
商品や材料を倉庫へ入れること
です。
蔵入れも、商品や製品を倉庫へ入れるという意味で使われることがあります。
そのため、会社によっては、
蔵入れ
=
入庫
に近い意味で使われています。
一方で、会社独自の業務ルールとして、
「入庫」と「蔵入れ」を別の処理として扱っている場合もあります。
例えば、
製品完成
↓
入庫
↓
検品
↓
蔵入れ
↓
販売可能在庫
という業務フローかもしれません。
この場合、入庫と蔵入れは別の処理です。
そのため、
「蔵入れをすると、在庫の何が変わるのか?」
を確認することが重要です。
翌日蔵入れでは、名前のとおり「翌日」という日付が重要になります。
例えば、7月15日に完成した製品を7月16日に蔵入れするとします。
製造日:7月15日
蔵入日:7月16日
この場合、
いつ作ったのか
と、
いつ在庫として蔵入れしたのか
は別の日です。
システムでは、この日付の違いが重要になる場合があります。
例えば、
などに影響する可能性があります。
特に月末では注意が必要です。
7月31日 製品完成
↓
8月1日 蔵入れ
この製品を7月31日時点の在庫として扱うのか、8月1日の在庫として扱うのか。
これは会社の在庫管理や会計上のルールによって異なる場合があります。
単純な「倉庫への移動」に見えても、日付の扱いは重要です。
製造業に入ったばかりの人や、製造業のシステムに関わる人が「翌日蔵入れ」という言葉を聞いた場合は、次の点を確認すると理解しやすくなります。
まず、
「何を蔵入れするのか?」
です。
完成品なのか、半製品なのか、返品された商品なのかによって意味が変わります。
次に、
「蔵入れ前の商品はどこにあるのか?」
を確認します。
製造現場にあるのか、一時保管場所にあるのか、すでに倉庫に物理的には置かれているのか。
そして最も重要なのが、
「蔵入れすると、システム上で何が変わるのか?」
です。
例えば、
在庫数量が増える
のかもしれません。
あるいは、
在庫は存在する
↓
蔵入れ
↓
出荷可能になる
という処理かもしれません。
「翌日蔵入れ」という言葉だけを覚えるのではなく、蔵入れの前後で何が変わるのかを見ることが重要です。
注意したいのは、「翌日蔵入れ」がすべての製造業で同じ意味を持つとは限らないことです。
会社によっては、
翌日に物理的に倉庫へ移すこと
を指すかもしれません。
別の会社では、
翌日付で在庫を計上すること
を指すかもしれません。
また、
当日処理されなかった商品を翌日の在庫として処理すること
を「翌日蔵入れ」と呼んでいる可能性もあります。
そのため、実際の現場では、
「翌日蔵入れとは、具体的に何をする処理ですか?」
「翌日蔵入れすると、在庫はどう変わりますか?」
と確認するのが確実です。
翌日蔵入れとは、基本的には、
商品や製品を翌日に蔵入れし、在庫として管理すること
です。
例えば、
7月15日 製品完成
↓
当日は蔵入れしない
↓
7月16日 蔵入れ
↓
在庫として管理
という流れです。
翌日蔵入れを理解するときに重要なのは、
「製品が実際に存在するタイミング」と「在庫として管理されるタイミング」は同じとは限らない
ということです。
一言で表すなら、
翌日蔵入れ = 翌日に倉庫・在庫へ入れる処理
と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、「蔵入れ」や「翌日蔵入れ」の具体的な意味は会社によって異なる場合があります。
現場でこの言葉が出てきたら、
「蔵入れ前はどんな状態なのか?」
「蔵入れすると何が変わるのか?」
を確認してみてください。
その会社における「翌日蔵入れ」の意味が見えやすくなります。
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